グラフィックデザイナーがロゴをデザインする様子

企業のイメージを決めるロゴデザインについて

グラフィックデザイナーがロゴをデザインする様子

起業するにあたっては、社名を考えたり、オフィスの場所を考えたりと、とにかく考えることが山ほどあります。

企業ロゴもそのひとつです。ロゴは、見せれば瞬時に「あの会社だ」と認識してもらうことができる魔法のようなマークです。ロゴマークやロゴタイプから伝わるイメージは、そのまま企業のイメージになります。今回は企業のイメージを決める「ロゴデザイン」について、その重要性や、デザインする上でのポイントなどをご紹介します。

ロゴデザインの重要性とは

ビックリマークの印字されたブロックを持つ手

企業ロゴは、社名と同じくその企業そのものを表すためのものです。会社のパンフレットやWebサイト、名刺に載ったり、商品に印字されたりと、活用の場は多岐に渡ります。場合によっては、「株式会社○○」といった社名よりもはるかに多く人の目に触れる機会があります。

会社のアイデンティティを表し、会社のシンボルマークとしての機能を持つロゴ。創業者や経営陣たちの熱い思いや企業理念など、事業を通して社会にどんな影響を与えるかといった決意が伝わるデザインであることが求められます。そのためロゴデザインはとても重要で、社名同様、簡単に決められるものでもありません。

ロゴデザインの印象を決める重要な要素とは

パズルのピースを持つ2つの手

ロゴは会社のアイデンティティを表すものだから大事である、ということがわかりました。ですが、そんなに大事なものをデザインする時にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?次はロゴデザインで重視することや、注意点をご紹介していきます。

会社の「魂」を込めて作る

ロゴは、その会社のシンボルです。会社をひとりの人間にたとえるなら、ロゴは「顔」に値するもの。他人からよく見られ、その表情(デザイン)から本人(会社)の印象が左右される重要な部分です。ロゴをデザインする際は、企業理念や創業にあたってのストーリーなど、なにかしらの意味を込めたものを作成すると良いでしょう。

例として、スターバックスコーヒーのロゴに関するストーリーをご紹介します。スターバックスといえば、女性を象った緑色のあのロゴですが、描かれている女性は「セイレーン」というギリシャ神話に登場する海の怪物です。セイレーンは航路上に位置する岩礁で船を待ち伏せし、美しい歌声で船乗りたちを魅了して船を難破させる恐ろしい怪物です。スターバックスコーヒーがこの美しき海の怪物をロゴに採用したのには他の理由もあるのですが、このロゴには「セイレーンの歌声のように、スターバックスも多くの人々を魅了したい」という意味も込められているそうです。

このように、事業を通して提供したい価値や、どんな企業でありたいかなどの想いをこめたデザインにすると、企業の経営理念が伝わりやすくなり、ブランディングにおいても良い効果を発揮します。

配色にこだわる

ロゴを作成するにあたり、「色が与えるイメージ」はとても重要な要素のうちのひとつです。

赤なら情熱的で活発、青はクールで知的……といったように、色それぞれに根付いた印象があります。また、同じ赤系統の色でも、紅色と朱色では印象がガラリと変わってきます。

色同士の組み合わせも大事な要素のひとつです。同一色相や類似色相では、配色に統一感がうまれ、シンプルに仕上げることができます。一方で、色相差のなさから単調になりすぎるという面もあります。

中差色相という、色相環で見た時に90°に位置する色の組み合わせでは、ぼんやりしやすく、ハッキリしない印象になりがちですが、彩度や明度を調整することで色同士に良い調和を生み出すことができます。ファーストフード店のマクドナルドのロゴには、この中差色相が採用されていますね。

補色は色相環で反対の位置にある色の組み合わせです。一見合わない色の組み合わせのようですが、補色はお互いの色を引き立てあう効果があり、メリハリもつきます。インパクトの大きいロゴに仕上げることができますが、落ち着かない印象になったり、場合によっては目がチカチカしてしまうというマイナス面もあります。 それぞれの色が持つイメージや、組み合わせによる効果を考えつつ、自社にはどれが合うかを試行錯誤していきましょう。

また、競合他社のロゴと同じような色を使うのは避けたほうが良いでしょう。競合他社のロゴを調べ、事前に避けるべき色のリストをカラーコードと共にまとめておくのが理想的です。

独自性と視認性の高さを両立する

ロゴは会社独自のものです。当然、他のロゴと似たようなものや、ありきたりなデザインを採用するのは避けるべきです。ロゴには独自性の高さと、視認性の高さの2つが求められます。

まず独自性とは、そのロゴにだけに備わっている特徴……つまり個性です。凡庸なロゴデザインでは「うちならでは」の個性を伝えることは難しくなります。

次に視認性とは、そのロゴを見た瞬間に何が描かれているかを認めることがでいるというものです。たとえば白地に薄い色合いで表現しても、何が描かれているかを認めることはできません。また、何かのモチーフをデフォルメして描く場合、元の形から崩しすぎると元のモチーフが伝わりません。

独自性を高めようと視認性を落としたり、視認性を高めた結果独自性がなくなったりという問題が起こらないよう、バランスをみながらデザインしましょう。

印象的なロゴデザインを紹介(国内編)

NPO法人D.Live

NPO法人D.Live

こちらは「子どもがなりたい自分に向かって思いきり取り組める社会をつくる」というミッションを掲げて活動されているNPO法人のロゴです。目の覚めるようなビビットピンクが鮮やかな、旗をモチーフとしたポップなロゴマーク。子どもたちが自分自身の旗をひとりひとり掲げて、力強く立っているような印象を受けますね。旗の中の「i」の文字は、丸を黄色い星マークに変換されていて、見ているだけで希望や力が湧いてくるようです。

TUP

TUP

次にご紹介するのは、外国語で書かれた「戦争と平和」に関する記事を翻訳して掲載しているサイトTUPのロゴです。鳩が万年筆をくわえているようにも見えますし、人の手が万年筆を握って文字を書こうとしている瞬間のようにも見えますね。

鳩は平和の象徴です。「戦争と平和」に関する記事を発表し、平和な世界の実現を目指すTUPの理念を表すにはぴったりですね。ペンを握る手は、そのまま執筆者や記者、ひいては情報発信メディアや書籍などををイメージできます。

ペン先から溢れているしずくは、ペンのインクにも見えますし、戦争でつらい思いをして流す涙にも、平和を喜ぶ嬉し涙にも、あるいは今まさに戦場で傷ついている誰かの血のようにも見えますね。「知って、考える」ことの大切さを伝えてくれるロゴです。

over-do

over-do

こちらはマウンテンバイクやロードバイクといったスポーツ自転車を扱うサイクルショップのロゴ。オートバイや自動車とは異なる細いスポークが特徴的な車輪のデザインで、一目で「自転車だ」とわかりますね。

末尾の「o」の文字から流れる末広がりのラインは、自転車が走る道や山を表しているようにも見えます。流れるような筆跡のスクリプト体を使っているため、自転車ならではの「風」を感じることができる、力強くも爽やかな印象に仕上がっていますね。

印象的なロゴデザインを紹介(海外編)

トイザらス

トイザらス

日本でもおなじみのおもちゃ屋さん、トイザらス。元はアメリカ発祥の企業です。ロゴは「TOYSЯUS」となっており、Rが鏡文字になっているのが特徴的です。これはアルファベットを覚えたての子どもたちが、よくこのように書き間違えをするからだとか。子ども向けの商品を扱っているからこその発想ですね。

また、日本での法人名の「トイザらス」が「ら」のみひらがな表記となっているのは、このRの鏡文字を参考にしているそうです。ポップでかわいらしいロゴは子ども心をくすぐり、お店のロゴが見えた時から新しいおもちゃとの出会いにワクワクしそうですね。

メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツ

言わずと知れた高級外車。ドイツのダイムラー社のブランドです。あの有名な星のようなマークには「スリーポインテッド・スター」という名前がついています。あの3本のラインは「光」を表していて、それぞれの頂点では「陸・海・空」のそれぞれの分野でダイムラー社が繁栄することを表現しています。

上品な光を放つあのシルバーのマークには、このようにダイムラー社の繁栄の意味が込められていました。この「スリーポインテッド・スター」のロゴは、こめた願いが達成されている素晴らしい例ですね。

ロゴデザインをWebサイトと一緒に発注することも可能

グラフィックデザイナーがロゴをデザインする様子

これから起業して、ロゴやWebサイトを作っていくという場合には、ロゴデザインとWebサイト制作をまとめて発注することもできます。多くのWebサイト制作会社はデザイナーを擁しており、彼らはWebサイトに限らず、企業ロゴやパンフレットなどの紙媒体のデザインをするのも得意です。

ロゴ、Webサイト、パンフレット、名刺など……会社の存在を広めていくにあたっては、様々な媒体で宣伝していく必要がありますが、その全てを同じ制作会社に一任することで多くのメリットがあります。

具体的には、

  • ロゴ、Webサイト、パンフレット、名刺など、まとめて発注したもののデザインコンセプトが統一され、洗練されたものが出来上がる
  • 一度にまとめて発注することで、金額面で有利になる
  • 発注先がひとつになるため、管理が楽

などです。

ロゴもWebサイトもまだ発注していないという場合は、両方を一度にまとめてお願いできる会社を探してみるのも良いでしょう。

ロゴデザインの依頼におすすめの制作会社

お次はロゴデザインを依頼する際におすすめの制作会社をご紹介していきます。大切な企業ロゴをどの会社に任せるかは悩みどころですが、ぜひ参考になさってください。

Mteam

Mteam

Mteam(エムチーム)は、株式会社AtoOneのデザインチームです。ロゴデザインはもちろん、WebサイトやLP、チラシ、動画制作まで幅広く発注することが可能です。

ロゴデザインをふまえたWebサイト制作も依頼できるため、統一感あるデザインに仕上げることができます。また、企業のPR動画などの動画制作も発注できるため、「動画だけロゴやサイトのイメージと雰囲気が違う」といった問題も避けられます。

あらゆる業種に対応しているため、「うちの業種のことを分かってくれるかな?」と悩まなくて良いのもポイントです。メディアの力をフル活用していきたい人には特におすすめです。

ASOBO DESIGN

ASOBO DESIGN

アソボデザインは、デザイン制作に関する様々な案件を依頼することができるサービスで、大阪のデザイン事務所のAMIXが運営元となっています。ロゴ制作の場合、3つの料金プランから発注することが可能です。

  • 完成された図案をAI形式などにデータ化するだけなら9,800円のトレースプラン
  • ある程度は自分でデザインを考えてあるけれど、プロに綺麗に直して欲しいという場合は29,800円のセミオーダープラン
  • 要望や指示を伝え、プロのデザイナーにすべてをお任せしたい場合は238,000円のフルオーダープラン

ある程度は自分でデザインしたいという人には、アソボデザインのセミオーダープランはお手頃価格で発注しやすいでしょう。デザインも2案までは無料で提案してもらえ、キャンセルも可能です。

ロゴデザインの他、名刺やパンフレット、チラシ、ポスター、商品のパッケージデザインなど、幅広いアイテムをプロのデザイナーに任せることが可能です。

DONUT DESIGN

DONUT DESIGN

DONUT DESIGNは、ロゴマーク専門のデザインギャラリーサイト「ロゴストック」の運営元による、ロゴ専門のデザインサービス。株式会社ドーナッツカンパニーが母体です。

とにかくロゴデザインに関する知識が豊富なデザイナーが在籍しており、デザイナー向けの書籍も出版されています。 国内外でのロゴデザインアワードでも多数入選しているため、ロゴに関してのプロ集団と言えるでしょう。会社ロゴ制作については修正回数が無制限のプランもあるため、プロにとことん一緒に考えてもらい、良いロゴを作りたいと考える人には特におすすめです。

DONUT DESIGNが運営しているロゴストックでは、ロゴ制作に関するノウハウも公開されています。一度こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ロゴデザインが映し出された画面

ロゴは企業の顔とも言える大切なシンボルマークです。デザイン如何で企業そのもののイメージを左右する可能性も秘めているため、デザインする際にはじっくり考えていきたいですね。

特にデザイン面では、

  • 企業理念や、どんな企業でありたいかが伝わるようなストーリー性がある
  • 色によるイメージをうまく利用する
  • 同業他社と被らないオリジナリティーがある

といった点に注意していくと良いでしょう。

また、ロゴデザインを発注する際には、ロゴの他にもWebサイトなどをまとめて依頼できる会社を選ぶと、各媒体でデザインイメージが統一されやすく、洗練された印象のものができあがります。ぜひ素敵なロゴを完成させてくださいね。

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