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次なるトレンド?VUIについて基礎から解説!

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皆さんは「VUI」という言葉を知っていますか?

おそらく初めて聞いたという方がほとんどなのではないでしょうか。VUIは聞いたことないけど、「Siri」や「Alexa」と言われると聞き馴染みがあるかもしれません。

VUIは近年注目されている技術で、「Siri」や「Alexa」などの音声アシスタント、つまりは音声で情報をやり取りすることを指します。日本ではまだ主流ではありませんが、アメリカではすでに様々なシーンで活用されています。

VUIは日本でも5Gの導入や最先端技術の導入などで、今後人気が出てくると考えられている技術です。なので、今回の記事ではVUIとは何かという所から注目される理由、今後の将来性などを詳しくご紹介していきたいと思います。全く知らなかったという方は、ぜひ参考にしてください。

VUIとは

スマートスピーカー

VUIとは、「Voice User Interface(ボイス・ユーザー・インターフェース)」の略で、いわゆる音声によって情報のやり取りを行うことを指します。

我々の身近にあるVUIは、

  • Appleが提供している「Siri」
  • Googleが提供している「Googleアシスタント」
  • Amazonの提供している「Alexa」

の3つが代表としてあげられます。

VUIという言葉を知らなかった方も、実際に使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

実際に使っていないとイメージしづらい部分もあるでしょうが、簡単に言えばデバイスに対して私たちが音声でアプローチすると、意図した処理を音声アシスタントが行ってくれます。

具体的な処理としては以下のようなものが当てはまります。

  • 音声データからネット検索を行える
  • 天気などを表示してくれる
  • 音楽をかけてくれる
  • 連絡先から電話を発信してくれる

などなど。

私たちが普段スマホ等で操作していることを音声データから行ってくれます。

先ほどあげた音声アシスタントはスマホだけでなく、自宅で使用できるスマートスピーカーに搭載されるようになってきました。スマートスピーカーは自宅のあらゆる家電とリンクして音声のみで電源のON/OFFができたり、操作が行えたりするものです。

実は日本でこそVUIを知らないという方が大半ですが、世界市場では現在爆発的な人気を得ている技術です。2018年のVoicebotの調査によると、スマートスピーカー市場のシェア率はトップのアメリカで42.1%という結果が出ています。つまり、アメリカでは5人に2人の確率でスマートスピーカーを所持していることがわかります。(※)

一方、日本のスマートスピーカーの普及率は、2018年の電通調べで6%ほどです。この数字だけ見ると、日本は遅れをとっているように思えますが、徐々に認知度や普及率は右肩上がりで伸びつつけています。興味を持っているユーザーも増えているため、今後の普及率が期待されています。

※参照:China Jumps to 29% of Smart Speaker Sales in Q3 2018, U.K. Hits 5% and the U.S. Falls to 42%

VUIが注目される理由

スマートフォンに話しかける女性

なぜここまで世界中でVUIが注目されているのでしょうか。

大きな理由としては以下の4つがあげられます。

  • ハンズフリーであらゆる処理が行える
  • 画面を見る機会が減る
  • 操作をする手間が減る
  • 子供やお年寄りでも扱える

それぞれ詳しくみていきましょう。

ハンズフリーであらゆる処理が行える

まず、最も大きな理由としてあげられるのは「音声だけで処理ができるから手が自由になる」という点です。

ハンズフリーとは、手を一切使わず使用することですが、これまでもBluetooth機器を活用することで、通話などをハンズフリーで行えました。とはいえ、Bluetoothの場合少なくともデバイスが近くにないと電話に出られなかったり、ボタンを押すなど最低限の処理は必要だったりしました。

一方VUIを活用すれば完全に両手を自由に使えます。

例えば、両手が使えない料理中や運転中だとしても手を離すことなく音声のみで操作が可能です。特に運転中に電話がかかってきた場合、Bluetoothは少なくとも手を使った操作が必要になるかと思います。しかし、VUIを用いれば手を離すことなく安全にハンズフリーで通話が可能になります。

手を離さずに利用できることは、便利さや安全性から世界中で大きく注目されています。

画面を見る機会が減る

続いて、「画面を見る機会が減る」という点も理由としてあげられます。

現代ではPCやスマホなど、画面を通して情報のやり取りするデバイスがほとんどです。歩きスマホなどが問題になっているように、画面を見るという動作は注意力が低下してしまいます。また、画面を見ると目への負担が大きく、長時間の使用がしづらいという点もネックです。視覚から情報を取り入れる「画面を見る」ことは我々が認知していないだけで数々のデメリットが存在します。

対して、音声で情報をやり取りできるVUIは、聴覚を使うため画面を見る機会が減ります。そのため、歩きスマホのような注意力が低下することなく、必要な情報を音声のやり取りで受け取ることが可能です。

また、PCでの作業においても、視覚だけでなく聴覚を活用できるため、完全にマルチタスクがこなせるというメリットもあります。

このように、「画面を見る機会が減る」ということも、VUIが注目される要因になっていることがわかります。

操作をする手間が減る

通常、何か知りたい情報を検索する際は、

  • ブラウザを立ち上げる
  • 文字を入力
  • 該当するサイトを開く
  • 記事を読んで情報を得る

という手間がかかります。従来よりもインターネットの通信速度向上などで時間は短縮できていますが、VUIを活用することで、さらに操作の手間を減らすことが可能です。

VUIを用いて情報を検索する場合、

  • 知りたい情報を音声で入力
  • 該当する情報が端的にある場合、音声で読み上げてくれる

たったこれだけです。端的な情報がない場合も検索結果を表示してくれるため、ブラウザを立ち上げる手間と文字を入力する手間を省くことが可能です。

このように、VUIを活用することで、必要な情報をよりスムーズに得ることができます。

子供やお年寄りでも扱える

音声でやりとりが行えるVUIは音声データがあれば使用できるため、子供やお年寄りであっても簡単に扱えます。

スマホやPCなどはフリック入力やキーボードのタイピングなどを学ぶ必要があり、ある程度学習しなければいけません。

しかし音声入力であれば入力における学習が必要ないため、誰でも簡単に使うことができます。加えて、フリック入力やキーボード入力では検索までにかかるスピードなどで個人差がありましたが、音声の場合はスピードの差が出にくいのも魅力です。

VUIが活用される場面

スマートホームの利用イメージ

VUIは様々な場面で活用されています。具体的に活用される場面としてあげられるのは以下の4つです。

  • スマートホーム
  • ゲーム
  • コマース
  • コミュニケーション

それぞれ詳しくみていきましょう。

スマートホーム

スマートホームとは、家にある様々な家電をインターネットに接続して、センサーや音声でコントロールできるようにするものです。現在ではスマートホームに対応した製品も多く発売されているため、VUIが活用される機会が増えています。

現在導入されているスマートホームは、

  • 音声で電気をつける
  • 音声で家電を動かす

などの操作が可能です。

手間を減らすと同時に生活の質を上げることができるため、今後も注目されていくでしょう。

ゲーム

VUIが活用されている場面で「ゲーム」も代表例としてあげられます。

音声データを元に、ゲームを操作できるようにしたもので、ゲームのコントローラーと音声を併用して楽しめるというものです。

現在はまだVUIに対応したゲームは多くありませんが、アメリカなど海外では徐々に発売されています。VUIを搭載したゲームで代表的なものが、海外版の「Destiny2」です。「Destiny2」は1,000以上の音声コマンドを内蔵していて、キャラクターの操作や装備の変更などが音声で行えるようになっています。

音声を用いることでゲームへの没入体験が可能となっていて、今後もVUIに対応したゲームは増えてくるでしょう。

コマース

コマースとは「電子商取引」のことで、簡単にいうとネットショッピングのようなものです。

現在コマースもVUIが活用される場面が増えてきました。代表的な例として、Amazonのネットショッピングがあげられます。Amazonのスマートスピーカーを使用することで、音声で商品の注文や決済が可能です。

今はまだ、音声での注文はできず、ボタン操作も必要になってきます。これは、決済する際のセキュリティーの問題が大きく、音声のみで商品を購入できる仕組みにはまだなっていません。

ただ、VUIは今後伸びていく技術のため、今後音声のみで購入できる仕組みができていくでしょう。

コミュニケーション

コミュニケーションは、人が音声を使う目的でもあります。

音声を使ってコミュニケーションをとることで、人は心にゆとりを持つことができます。その点で、VUIはコミュニケーションにおいても活用されることが多いです。

日本は今高齢社会で、高齢者の一人暮らしなども増えています。コミュニケーションをとる機会が少なくなってしまった人の話し相手になったり、スケジュール管理や行動をうながしてくれたり積極的にコミュニケーションを取れるのも魅力です。

VUIは音声で情報をやりとりできるため、コミュニケーション分野においても活用の幅が広いです。

VUIアプリとは

黒い音声コントロールスマートスピーカー

VUIアプリとは、スマートスピーカーなどVUIを搭載したものに対して利用できる拡張機能のことです。スマートスピーカーは様々なタスクに対応していますが、できることはそこまで多くありません。なので、企業が自社のサービスをVUIに対応させたいとなった場合、VUIアプリを開発する必要があります。

現在発売されているスマートスピーカーで代表的なのは、

  • Amazon Echo
  • Google Home

の2つですが、Amazon Echoは「Alexaスキル」、Google Homeは「Google Assistant」という機能を持っています。

Alexaスキルは、Amazonの提供する「Amazon Echo」などのスマートスピーカーに対して搭載できる拡張機能のことです。日本でも数多くのAlexaスキルがあり、VUIで料理のレシピを探したり、特定の家電を動かしたりできます。

Google Assistantアプリは、Googleが提供するGoogle HomeやAndroidに対して搭載できる拡張機能です。Google AssistantアプリはAndroidのスマホでも利用できるため、活用できる幅が大きいです。

VUIの今後

波長イメージ

現在、著しく普及しているVUIですが、アメリカなど世界の市場と比較すると日本の市場はまだ遅れをとっている状態です。そのため「まだVUIなんて早い、知らなくてもいいのではないか」と考える方も多いでしょう。

ただ、日本でも認知度は確実に上昇してきているため2020年以降徐々に伸びてくると言われています。時代に乗り遅れないためにはVUIについてある程度の知識を持っておく必要がありそうです。

とはいえ、日本でVUIが浸透しづらい理由として「人前で音声操作をするのが恥ずかしい」というものがあります。日本人は屋外で音声検索をすると他人に迷惑をかけてしまう、周囲の目を気にしてしまう傾向にあります。

しかし、2020年には東京オリンピックがあり外国人観光客も増えますし、VUI技術も進化してさらに便利になるでしょう。日本人は流行に敏感なため、周りが使い出したら爆発的に流行することも予想されます。

現在ではSEO(検索エンジン最適化)も音声検索に対応してきていますし、様々な分野でVUIが対応されてきています。将来を見据えるのであれば、VUIの活用を視野に入れた方が良いでしょう。

まとめ

仮想画面上の音声認識検索とマイク記号

今回の記事ではVUIとはという所から注目される理由、今後の将来性などをご紹介してきました。

VUIという言葉自体は聞いたことなくても、徐々に浸透してきている技術です。注目されている理由として挙げた、普段スマホやPCで行っている作業が圧倒的に楽になったり、画面を見ずに、しかも完全ハンズフリーで情報のやりとりができるというのも魅力です。

また、ゲームやコマースなど多岐にわたるジャンルで活用されているVUIは今後も伸び続けていくと予想できます。人がコミュニケーションを図る手段としている「音声」ですが、今後は情報の取得においても重要なものになってきます。

この記事を読んで少しでも興味が湧いたという方はVUIの活用を検討してみてはいかがですか?

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