豚の貯金箱と、そこに生えた植物、お金

【今更聞けない】YMYLとは?押さえておきたいポイントと注意

豚の貯金箱と、そこに生えた植物、お金

ネットにおける集客において、今や必須ともいえるSEO対策。さまざまなコンテンツが並ぶ中、とくに知っておくべき用語の1つに『YMYL』があります。あまり馴染みがなく、初めて聞いたという人もいるかもしれませんが、実は知らず知らずのうちに関係するページを制作しているのかもしれないのです。

「そもそもYMYLって何?」「どんなことに注意すればいいの?」そんな初心者の方のために、YMYLでぜひ押さえておきたいポイントを絞って分かりやすくまとめました。とくにSEOについて勉強中の方は必見です!

YMYLとは

Guidelines

SEO対策を意識しながらサイトを制作していると、目に飛び込んでくるのが『YMYL』という用語です。大手検索エンジンを運営するGoogleが設定したものであり、特に特定のジャンルで記事を制作している人には大きな関係があります。

詳しい対策の前に、まずYMYLとは何か、どんな理屈で設定されたのか、基本知識と背景を押さえておきましょう。

Googleが設定したガイドラインの項目の1つ

YMYLは「Your Money or Your Life」のそれぞれ頭文字をとったものです。言葉の通り「あなたのお金とあなたの人生」となります。簡単に言うとYMYLは、ユーザーの生活やお金など、人の人生に関わり、ときに左右する可能性があるコンテンツということです。

Googleは検索時にヒットするコンテンツの評価基準として『Google検索品質評価ガイドライン』を設定しています。YMYLはガイドラインの中でも重要な項目の1つとして扱われています。

YMYLの評価基準は厳しい!

GoogleはYMYLに関係するコンテンツに対してとくに厳しい評価をしています。内容によっては、読者の幸せや健康、資産に対して大きな影響を与えるからです。「人の将来を大きく左右する情報を載せるのであれば、正確かつ信頼のおける情報を書いてください」「読んだ人をだますようなことをしないでください」そんな意図が込められています。

信頼できない、悪意があるとジャッジされたサイトは、googleによって容赦なく評価を下げられてしまうでしょう。低評価を付けることによって、ユーザーの目に触れる機会を減らそうとしているのです。

Googleの基本的な方針は、ユーザーの利益や利便性を第一に考えることであるため、当然ともいえます。デリケートなジャンルだからこそ、googleは特に目を光らせているのです。

過去にあったWELQ問題がきっかけ

ガイドラインにYMYLが設定された背景には、過去に信ぴょう性の薄いサイトや悪意のあるサイトが蔓延していたことにあります。好ましくないサイトがgoogle検索の上位に平然と表示され、一般ユーザーに読まれやすい環境でした。

とくに大きな社会的問題になったのが『WELQ問題』といえるでしょう。WELQとは、過去にDeNAが運営し、主に健康や医療分野についての情報をまとめていたサイトです。GoogleのSEO対策として検索キーワードを多用に使った記事を量産し、上位表示を狙ったと言われています。しかし実態として、他のサイトに使用されている写真や文章を無断転載したり、筆者の個人的な意見で書かれた記事が掲載されていたりという状況がありました。大きな問題は、医療関係者の監修もなく医学的根拠がないものが多数だったということです。このままではユーザーの利便性はおろか、健康や生活を損ねかねないと判断したgoogleが、特に注意すべきコンテンツを選びYMYLとして定義づけし、検索順位のアルゴリズム見直しを行いました。

これにより、信頼性の低いサイトは検索時の順位を大きく下げられ、ユーザーの目に留まりにくい仕組みが出来上がったのです。

YMYLにあたる具体的なコンテンツとは

CONTENTと書かれた吹き出し

YMYLの意味と設定された理由について知り、納得できたという人も多いのではないでしょうか。私たちが正しい判断で自分の生活を守るためにも、必要な規定なのです。YMYLに該当する具体的なコンテンツにどんなものがあるのか、googleの公式ページには以下のようにまとめられています。

  • ショッピングや金銭取引
  • 資産運用
  • 医療と健康
  • 法律
  • ニュースや国民生活など公式情報
  • その他人の人生に関わること

※引用:searchqualityevaluatorguidelines.pdf

各ジャンルについて、より分かりやすく紹介します。これらのジャンルは特に情報の正確さが厳しく重視されているのです。

買い物など金銭の受け渡しが発生するもの

ショッピング、および支払いが発生するサイトです。インターネット上でオンライン生産を行うページが該当します。

金融や保険、不動産などの資産に関係するもの

投資や資産運用、ローンやクレジットカード、不動産といった自分のお金の増減に関わることや、年金や保険、税金などに関連するページです。金融というイメージはあまりないかもしれませんが、資産が増えるという観点から退職金にまつわることも該当します。

医療に関わるもの

病気やケガ、メンタルヘルスといった医療の分野です。薬や食品の栄養に関するものなど、健康にまつわることであれば幅広く該当します。

法律にまつわるもの

結婚や離婚、市民権の取得、裁判、遺言書の作成など法律について書かれたものです。

ニュースなど国民生活に関わるもの

災害や国同士の争いが起こった時の緊急ニュースと、国のとった対応や方針、新しく打ち出した制作など、国民の生活に深く関わる事柄について扱うページです。特に公式情報を取り扱うサイトが該当します。

人の人生に大きく関係する情報

ほか、上記の項目に当てはまらない物でもYMYLだと判断されているものはいくつもあります。養子に関することや自動車の安全性などは、人の将来を左右する情報だといえるでしょう。

さらに、googleがはっきりと具体的ジャンルとして定義しているわけではないものの、債務整理に関する情報や美白、ダイエットなどの美容に関する情報も、YMYLの影響を受けていると考えられます。

SEO対策においてYMYLはどのような点が重視されるのか

書類を指差すビジネスマン

YMYLのコンテンツがどのようなものなのか具体的に分かったところで、多くの人が疑問に思うのがSEO対策との関連性ではないでしょうか?

ユーザー第一という考え方には納得するものの、SEO対策という観点では、YMYLはどのような点が重要視されているのでしょうか。2つの関係性とともに見ていきましょう。

SEOとYMYLの関係と重視されているポイントについて

ユーザーの注目を集め、google検索時にも上位表示したいと考えるなら、SEO対策する必要があります。

SEO対策の基本は、ユーザーが読んでメリットになるサイトに仕上げることです。特定のキーワードで検索した時、ユーザーが期待した情報が提供できるかどうかがポイントとなります。情報量や分かりやすさ、他のサイトでは提供できないようなオリジナリティが高評価されるサイトです。

YMYLコンテンツは、他の分野よりも情報が正確かどうか、信頼できるかどうかが注目されます。そのため、キーワードを意図的にたくさんちりばめたキュレーションサイトよりも、行政や教育機関、医療機関や企業といった、各専門分野のプロが提供する情報サイトが上位表示されているジャンルも多いのです。

一方、SEO対策の基本の1つである『分かりやすさ』においては、そうした専門家のサイトは弱いといえるでしょう。専門用語が多く、解説を読み解くにも求められる前提知識が必要であり、ユーザーが使う情報として利便性が低いのです。

SEOの基本であるユーザビリティへの意識と、YMYLコンテンツだからこそ求められる信頼性、どちらも網羅したサイトの構築が必要だといえます。

知っておくべき概念『E-A-T』について

GoogleはWELQ問題を受け、サイトの品質をジャッジする基準として『E-A-T』を設定しました。専門性、権威、信頼性の3つの観点から、高く評価できるサイトを上位表示に、逆に低い評価のサイトを下位表示させることにしたのです。

YMYLに関係するジャンルを取り扱う上では、意識するべきポイントといえます。

YMYLに対応するには

ひらめきが箱から飛び出したイメージ

YMYLに関する基本的な知識と理由について理解したところで、皆さんが一番気になるのは「YMYL対策をしたサイトを作るために、具体的に何をすればいいのか」ではないでしょうか。

今からYMYLのコンテンツを取り上げようと考えている人のために、サイト作成の際に心がけるべきポイントを5つまとめました。すべて網羅することで、googleからも有益で価値の高いサイトだと判断されやすくなりますよ。

ただし、以下のポイントはあくまで現時点でgoogleに搭載されているアルゴリズムです。今後の方針によって変動することももちろんあることは頭に入れておきましょう。

上位表示させて多くのユーザーに情報を届けるためにも、ぜひ押さえておきましょう!

サイト全体の情報を充実させ、最新情報に更新しよう

コンテンツそのものの情報量を増やすことはSEO対策の基本ですが、YMYLコンテンツの場合はウェブサイトそのものの情報量を増やすことが必要です。

サイト運営者の情報と、運営者に対する問い合わせフォームを入れるのは多くのサイトで行われています。ぜひやっておくと良いでしょう。

サイト内にプライバシーポリシーや利用規約について明記したり、商品やサービスをサイト上で販売するECサイトの場合は返金・キャンセルポリシーを明記したりすると良いでしょう。商品が何かしらの賞を受賞している場合も、外部からの評価を受けた商品を扱っているということで信頼性が高まります。

また、いつまでもサイトを更新せず古い情報を載せている場合は要注意です。いつの間にか最新の情報が出てきて、掲載中の情報に間違いが生じた、ということもよくあります。ユーザーから「信頼できるサイトだ」と思ってもらえるように定期的にメンテナンスしましょう。

記事の正しさを保証するための仕組みづくり

サイトが正しい情報を載せているということは大前提です。とくにYMYLのコンテンツを制作する場合は、専門家の監修を受けられるようにしておくことをおすすめします。掲載前に添削を受け、誤った情報を流さないようにしましょう。

正しい情報にこだわる一方で、あまりに専門的で難しい用語が並ぶとユーザビリティが下がります。事実にはこだわりつつも、検索エンジンを使って情報を集める一般ユーザーが戸惑わない程度に、分かりやすくかみ砕いた言い回しにするなど工夫しましょう。

もし、専門家の監修はなかなか受けられないという場合は、確実に正しさが保証されている情報のみを使うと安全です。例えば国などの公的機関が出している情報や、公平性のある調査企業が公開しているデータなどであれば、誤った情報を使用してしまう可能性はかなり低くなります。

ケースとして多いのが、他サイトからの引用によるコンテンツ制作です。無断転載やコピーペーストは著作権法違反で当然問題ですが、他人が調べた情報を参考にする、という行為は情報の信頼性が保証できません。あくまで自分自身で調べた情報だけを使用するのが無難でしょう。

執筆者の情報も重要な判断基準

誰が作ったサイトかは非常に重視されるポイントです。例えば法律関係や医療関係のコンテンツは、その道の専門家や有資格者が制作することで、説得感と信頼性のある記事になります。

自身が専門家である場合はもちろんのこと、そうでなくとも制作者のプロフィールは記載しておくことをおすすめします。

もし、外部の専門家が制作した記事や意見を引用したという場合は、情報の出どころである専門家のサイトやブログ、SNSへのリンクを付けると、信頼性が高まり効果的です。

ページそのものの安全性を確保しよう

ウェブサイトのセキュリティにこだわり、ユーザーの安全を守りましょう。ウェブサイトにはHTTPとHTTPSがあり、HTTPSであれば通信内容が暗号化されるという違いがあります。通信履歴の盗み見や改ざんを防ぐ効果が期待できるのです。

サイトのURLが『https://』から始まるため、ITに詳しくない人でも一目瞭然。ユーザーからの信頼を得るためにも、対応しておくことをおすすめします。

読者から求められるサイトにしよう

キーワード検索してきたユーザーが一体どんな情報を求めているのかを想定し、期待に応えるサイトを目指しましょう。ユーザーの投げかけてきた疑問に対し、自身のサイトで解答できているかを意識するのが、より需要あるサイトを作るコツです。

たとえ必要な情報をすべて揃えていたとしても、あまりに文章量が多いとユーザーは読み疲れ、ページから離脱します。欲しい情報はできるだけ早く読みたいのに、もったいぶってページの下層部分に入れているというのも、ユーザー目線ではあまり使い勝手がよくありません。

コンテンツの質、量、配置、デザインなどいろいろな面からサイトを検討しましょう。

まとめ

お金の並ぶ道を歩いてゴールを目指している老夫婦

YMYLに含まれるコンテンツは、ユーザーの生活やお金、将来に影響するかもしれない重みのあるジャンルです。一方で、人の生活に直結しているからこそ需要が大きいジャンルともいえるでしょう。

YMYLについてしっかりと理解してコンテンツ作成すれば、googleからも高い評価を受けられるサイトを作ることが出来ます。SEO対策の一環としても、自分のサイトを頼ってくれるユーザーのためにも、高品質のYMYLコンテンツの作成を目指しましょう。

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