キーボードを操作する子供の手

子供から大人まで楽しめるScratch(スクラッチ)でプログラミングの基礎を学んでみよう!

キーボードを操作する子供の手

最近では習い事としてプログラミングの勉強をしたり、学校教育の一環として取り入れている国もたくさんあります。先進国である日本も例外ではありません。そんなプログラミングを遊び感覚で楽しみながら学べるScratchについてご紹介します。

Scratch(スクラッチ)とは

scratchでプログラミングする子供

Scratchについて、簡単に概要を説明します。

遊び感覚で勉強できるプログラミング

Scratchとは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボが開発した、無償で利用可能なプログラミング言語を学習するための学習環境のことです。

そもそも、プログラミング言語は人間同士のコミュニケーションと異なり、人間からコンピュータへ命令を与えるための言葉です。言い換えれば、コンピュータがわかる言葉を人間が使うということにもなります。しかしプログラミング言語も『言語』というくらいですから、会話をするためにまずは正しい文章の作り方、構文を覚えるという点では人間同士が使う言葉と同じです。

例えば日本語なら、基本的には誰が・いつ・どこで・何をした、というように文章を作りますよね。プログラミング言語でも、どんな条件でどんなことをして欲しいのか、言語によって書き方は異なりますが、文章を作って命令を与えます。その文章が、コンピュータの理解できる二進数、0と1とに変換され、指示通りに処理されるというわけです。

しかしScratchはそういった従来の言語とは少し異なり、難しいことを省いて、遊び感覚でプログラミングに触れられるよう作られました。難しくないので、直感的にわかるからこそもっと勉強したくなる。難しい技術を覚えて将来の役に立てよう、というよりは、やる気を起こして積極的に知識を増やしてもらおうという目的で作られたものなのです。

特に子供たちは考え方も柔軟なので、こうしたらこうなるという結果を伝えるより、どうしてこうなるのだろうという疑問があった方が、面白がって色々と探求したりもするものです。Scratchはそんな子供の好奇心を刺激し、目で見て分かるよう、簡単な操作で動作するよう、遊び心を持って作られています。

Scratch(スクラッチ)は大人にもおすすめ

もちろんScratchは子供たちだけのものではありません。これからプログラムの勉強をしようと思っている方や、過去に勉強しようと思ったけれど難しくて取っ付きにくかった、そんな大人たちにもオススメしたいプログラミング言語です。仕事では使わないけど、ちょっと興味がある、という程度の方でも手を出しやすくなっています。

大人なので調べながらなら色々な言語も読める、でもいざ自分で書こうとすると迷ってしまって書けない、そんな方も少なくないでしょう。それはそもそもその言語を上手く理解できていない、自分のものにできていないからに過ぎません。そのような方たちも、目で見て理解しやすいScratchなら、根底にある苦手意識を薄めることがきっとできるはずです。

参照:Scratch (プログラミング言語) – Wikipedia

Scratch(スクラッチ)の特徴

PCを操作する手

ここでは、そんなScratchの特徴を項目ごとに紹介します。

特徴1:マウスを使用するためとても簡単

普通プログラミング言語はキーボードを使い、その言語で指定されたコードを書き連ねることで完成させていきます。しかしScratchは主にマウスを使用するため、入力が得意ではない人でもプログラミングに挑戦することができるのです。これがScratchの一番大きな特徴でしょう。

これをして、これを計算して、こうなったらこんな結果を出して、と慣れない言語を使ってプログラムを書くのは大変な作業です。しかも言語は多種多様、記述方法も多種多少あります。そんな中、マウスを使って簡単にその結果を体験できるとしたらどうでしょうか。それほどプログラミングに興味がない方でも、興味を持つきっかけになると思います。

Scratchは、初期状態で猫のキャラクターが用意されています。同じく初期状態で用意された、『1秒待つ』など指示の書かれたブロックを組み合わせて、プログラミング組み立て、そのキャラクターが指示通りに動いていくという仕組みです。自分が作った流れ通りに動くのでエラーが起きた場合も理解しやすく、どこを直せばいいのか、変更を加えるとどんな違いが出てくるのかもすぐにわかります。

特徴2:共有することができる

また、Scratchの特徴の一つとして、みんなで共有できる、多くの人に向けて公開できるというポイントがあげられます。プログラミングは一人でやるもの、商品や無料ツールとして公開して利用してもらうものというイメージがあるでしょう。みんなで一つのプログラムに対して意見を出し合いたい場合、掲示板などを上手く使えばできないこともありませんが、それこそ慣れていない人間にとってはハードルが高いものです。

Scratchは専用サイトが用意されており、世界中のユーザーに向けて自分が作った作品を公開することができます。そして見せるだけでなく、改良しあったりもできるということで、ただテキストを見て勉強するだけでは得られないアイデアや気づきを得ることも可能です。

特徴3:作ってすぐに動きをみることができる

様々な年齢、性別の人が利用するものですから、プログラムの勉強と同時に、ネットを介して他者と関わりあう上で守らなければいけないルールなどを学ぶ場にもなります。子供の内から他者と意見を出し合いながらプログラミングに関われる、そんな機会はなかなかないでしょう。

特別な機材も環境も必要なく、それほど難しい知識を持っていなくても、作ってすぐに動きをみることができる。そんな特徴を持つScratchは、新しいスタイルのプログラミング言語として、多くの人に親しまれていくかも知れませんね。

Scratch(スクラッチ)でできること・できないこと

笑顔の子供

Scratchでは何ができるのか、また何ができないのか、作業を始める前に確認してみましょう。

できること

Scratchは今まで全くプログラムを触ったことがない、一切の知識がないという人でも、遊びながらプログラミングの学習を行えます。

絵を書いたりお話を考えたりするのが好きな人なら、自分オリジナルのアニメーションを作ったり、音楽や写真を取り入れてアート作品を作ったりと、今まではパソコンを使わず作業していたようなことも、プログラミングとして取り入れることが可能です。実用的なものとしては、時計や電卓などをプログラミングで作ったという例もあります。

難しいコードを書く必要がないので、Scratchを使うことに慣れてくれば、ロボットと連動させて行動を制御するためのプログラムを作成する、なんていうこともできてしまいます。実物とプログラムを組み合わせれば、子どもの発想力や問題を解決するための力を養うことにも役立ちそうですね。

またScratchは簡単に扱える言語ではありますが、時間をかけることで複雑なプログラムを作ることもできます。自分でキャラクターの絵を書き、ストーリーを考え、それを動かすプログラムを考えれば、完全オリジナルのゲームが完成します。子供の学習用として利用するだけではなく、大人の趣味として、コツコツ凝ったゲームなんかを作ってみても楽しめるでしょう。

できないこと

Scratchは基本的にプログラミングとはどんなものなのか、を直感的に勉強するためのものです。Scratchを使って何か作業をし、プログラミングをするために必要な考え方を学ぶことこそが本来の目的であるため、例えばScratchのみを使って仕事に役立つようなツールを作成したり、サービスを提供したりすることは現在のところまずできないと思って差し支えないでしょう。

特定のプログラムと連動させることはできるものの、Scratchで作ったプログラムはScratchの中でしか動かすことができないので、スマホのアプリを作成するというようなことは不可能です。Scratchのサイト内では作ったものを公開できますが、それ以上の広がりを持たせることはできません。結果、プログラミングを始めた目的によっては、物足りなさを感じてしまう人もいます。

またScratchが扱えたとしても、じゃあすぐ他の言語を使ってプログラミングができるか、と言われればそういうわけでもないのが現実です。Scratch以外にも初心者が扱えるような言語は存在しますが、大体は学習用のものとして作られているため、仕事現場で使うことはほとんどありません。ですからScratchが使えても、仕事としてプログラミングができるとは言えず、他の言語の知識がなければ就職や転職には役立てられないのです。

Scratch(スクラッチ)を使うには?

階段をのぼる子供

使い始めるまでの手順と使い方を簡単に紹介します。

手順

Scratchにはダウンロードして使うものと、Webサイト上で使うものの2種類あります。ダウンロードするものであれば、ネットに接続できない場合でも使用可能です。

どちらのパターンを使うにしても、まずは公式サイトへアクセスします。

Scratch – Scratch Offline Editor(ダウンロードして使うタイプ)

skratch desktop

Scratch – Imagine, Program, Share(Webサイト上で使うタイプ)

skratch online

ダウンロードする場合、WindowsかMacを選べるようになっているので、自分が使っているパソコンンに合わせて選択、ダウンロードボタンを押してください。後はダウンロード完了後exeファイル(macの場合はdmgファイル)を実行すればすぐ使えるようになります。

例えば子どもだけでパソコンを使う時だけネット接続をしたくない、そんなご家庭ならダウンロードした方が便利ですね。

サイト上で使う場合は、サイト上部にある『作る』をクリックします。そうするとプログラミングをするための画面が表示されるので、あとは実際に組み立てていくだけです。すぐに使うことができるので、ネットが接続できる環境であればこちらが便利です。

使い方

サイト上で使う場合でもダウンロード版でも、画面構成はほとんど変わりません。画面を開いたら、左上にある地球儀のマークをクリックして、まず日本語を選んでおきましょう。『日本語』を選ぶと全体が漢字を使った表示に、『にほんご』を選ぶと全体がひらがなのみでの表示に変わります。

とは言え、『xざひょう(座標)』や『〇どまわす(〇度回す)』等、小学校低学年くらいでは理解しにくい言葉もあるので、最初は大人が一緒に見て説明してあげた方がいいかも知れません。

画面はプログラムを実行した際の動きを見るための『ステージ』、ステージ上で動くキャラクターを設定・選択できるスプライトリスト、指示となるスクリプトを並べるためのコマンドエリアなどから構成されています。

コードの欄には動きや見た目、音や特定のイベント発生時などに対する、様々な命令がブロックとして用意されています。動きなら『〇歩動かす』や『〇へ行く』といった内容のブロックで、〇の部分には数字を入力したり、プルダウンから命令を選ぶことで自分好みのプログラムを組み立てられます。項目ごとに色分けされているので、見た目でもわかりやすく、まるでパズルで遊んでいるかのような感覚です。

どんな動きをさせたいかを考えたら、マウスでブロックをコマンドエリアに並べていきます。並び順を変えるのもブロックを動かすだけですから、マウスだけで簡単に操作できてしまいます。『演算』『変数』のように、他の言語でも使う用語も出てきますし、表示を英語に変えれば今後コードを入力する機会が出てきた時のための勉強にもなりますね。

参照:プログラミングを学習する意義、Scratchの基本的な使い方超入門

Scratch(スクラッチ)を学べるサイト

Scratchは学習用というだけあって、勉強のためのサイトが数多く存在します。その中でも特にわかりやすいサイトをご紹介します。

Scratchをはじめよう1

Scratchをはじめよう1

Yahooきっず内にあるページで、scratchのサイトにアクセスするところから順番に説明されています。Scratchの使い方を中心に、画像を豊富に使い分かりやすい言葉を使って解説されているので、小学校高学年くらいのお子さんなら一人で読み進めることができると思います。オンラインで作品を公開したり見たりできるアカウント登録に関しては、保護者と一緒に行うよう誘導してくれるので安心です。

Scratchで始めるプログラミング教育(1)

Scratchで始めるプログラミング教育(1)

こちらのサイトはプログラミングを学ぶ意味から始まり、scratchの使い方を画像や動画を用いて説明しています。大人が子どもに使い方をレクチャーする前に読んでもいいですし、子どもと一緒に見て勉強するときにも使えるサイトです。プログラミング例も紹介しているので、同じようにやってみることで基本の使い方を覚えることもできますよ。また、Web上に作ったプログラムを公開するまでの手順も説明されています。

Scratch(スクラッチ) 入門編 基本操作を学ぼう!

Scratch(スクラッチ) 入門編 基本操作を学ぼう!

こちらのサイトは、scratchでできることをとにかく細かく、一つずつ手順を踏んで説明してくれています。子ども達が閲覧することを考え、比較的ひらがなが多く使われているのが特徴的です。プログラムに関する操作方法だけではなく、scratch内でオリジナルの絵や文字を書く方法なども学ぶことができます。紹介している操作の種類がとにかく豊富なので、すでに他のサイトで基本操作を勉強した後に見ても参考になること間違いありません。

子どもでもわかる Scratch 入門

子どもでもわかる Scratch 入門

子どもでもわかるというタイトルが付けられていますが、このサイトでは他言語で書かれたソースコードを使い、scratchで組んだプログラムとの違いろから説明が始まることから、どちらかと言えば大人が学ぶときに役立てられます。説明自体も簡潔ですっきりと分かりやすく、プログラミングとはどんなものだろうという点が初心者にも見えやすいサイトです。なぜプログラミングが難しく感じるのか、とう冒頭部分には、多くの方が共感を覚えるのではないでしょうか。

小学生から始めるScratch入門。使い方とゲーム開発の基礎知識

小学生から始めるScratch入門。使い方とゲーム開発の基礎知識

こちらのサイトは、ゲームプログラミングをしたい方に向けてscratchの使い方を説明しています。もちろんscratchの画面構成や基本の使い方も学べますから、せっかくなら面白いことがしたい、ちょっと難しいことにも挑戦したいという人にはぜひ参考にしていただきたいです。

まとめ

タブレットを見る子供

Scratchとは、誰もがプログラミングに気軽に挑戦できるプログラム言語であることがわかりましたね。プログラミングはこの先学校で必修科目になることが決まっていますので、この機会にぜひ自宅で楽しく考え方の基礎を学んでみてはいかがでしょうか。

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