Pinterestイメージ

Pinterest(ピンタレスト)とは?その特徴と企業での活用例を紹介

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FacebookやTwitterに代わるSNSとして、北米を中心に広がりを見せているPinterestですが、日本でも流行の兆しが見え始めています。

個人ユーザーの使い勝手ばかりに目が行ってしまうSNSですが、Pinterestは企業にとっても大きなメリットがあるのです。

情報発信としてだけでなく、宣伝効果も高いPinterestの特徴と有効な活用方法について知っておくことは、新規のユーザーに訴求できる機会が増える可能性があります。

今回は、Pinterestの特徴と使い方や機能、企業のマーケティング活用事例を紹介していきます。

Pinterestとは

pin + interest

Pinterest(ピンタレスト)は、カリフォルニア州サンフランシスコのPinterest,Inc.が運営する新しいソーシャルメディアです。

ベン・シルバーマン、ポール・シャッラ、エバン・シャープによって、クローズドβテストが始まったのは2010年3月のことです。

公開から9ヶ月で1万人を超えるユーザーを獲得し、2012年1月のトラフィックは、Google+やYouTubeを抜くほどの人気を獲得し、史上最速のペースで1,000万ユーザーの獲得に成功しています。

多くの投資家が注目するベンチャー企業で、日本の楽天もファーストマーク・キャピタルらと共に1億ドルの増資を主導しています。

Pinterestとその他SNSとの違い

Pinterestと色々なSNS

TwitterやFacebookがどちらかというとテキストがメインになるのに対し、Pinterestは画像をメインにする画像共有サイトと言えます。

Pinterestは、一般ページとビジネスページが分かれていて、ビジネスページには広告掲載に関する付加機能が付いています。

画像共有サイトということで、よくInstagramと比較されますが、PinterestはSNSと言うよりブックマークツールに分類されるため、画像の著作権の取り扱いなどに違いがあります。

Instagramが、ユーザーが撮った写真を加工してフォロワーに見てもらうことが目的なのに対し、Pinterestは、興味のあるカテゴリーに対するアイディアを集めるために使うことが多いのです。

SNSがタイムラインに流れて来る情報を一方的に見させられるのに対し、Pinterestでは、どちらかと言えばユーザーが能動的に興味のあるピンを収集します。

そのことから、Instagramのユーザーに発信者が多く、Pinterestのユーザーには収集者が多いという特徴が見られるのです。

また、アクティブユーザーにも違いがあります。

Instagramも女性ユーザーの多いプラットフォームですが、その割合は65%ほどです。対してPinterestは女性ユーザーの割合が8割を超えており、すべてのアクティビティに対する割合は95%に迫る勢いです。

広告成果という観点から見ても、他のSNSより効果が高いという報告もあります。

月間アクティブユーザー20億を超える世界最大のプラットフォーム、Facebookですが、ファッションウェブサイトのデータによれば、Facebookからの流入だと平均85ドルしか購入されないのに対し、Pinterest経由では180ドルも購入してくれるのだそうです。

これは、Pinterestのアクティブユーザーの年齢層が比較的高く、経済的にも優位にあることが理由のひとつと言われています。

Pinterestの基本的な使い方

Pinterest-pit-it

Pinterestは、サイト上の画像をピン(保存)するというアクションが中心になっています。ユーザーそれぞれに割り振られたピンボードと呼ばれるフォルダに、気に入った画像を収集していきます。

ピンボードは、簡単に新規のものが作れるので、目的に合わせてどんどんカテゴリーを増やしていくことで、収集した画像にアクセスしやすくなります。

Pinterestでは、最初にアカウントを作成した時に、興味のあるトピックを5つ選ぶことができます。ここで選んだトピックが、初期のホームフィードに表示されるのです。ホームフィードとは、Twitterのタイムラインのようなもので、あとから自分に合ったものに変更することも可能です。

ホームフィード以外のウェブ上からピンした画像は、マイボードに集められています。最近は、自社のサイトにピンしやすいように『Pin it』ボタンを実装している企業も増えていますが、これは専用のプラグインを導入することで簡単に設置できます。

WordPressのテーマには、デフォルトで画像にピンを表示できる機能が実装されているものもあります。

リピン機能

ピンと並んでよく使われる機能がリピンです。

ピンが、ウェブ上の画像をマイボードに収集するのに対し、リピンは他のユーザーがPinterestのサイトにアップロードした画像をピンする際に使用します。ホームフィードに流れてきた画像の中に興味のあるものがあった場合、リピンを使って保存することになるのです。

Pinterestの最大の特徴は、ピンであってもリピンであっても保存した画像のサイトURLが自動で紐づくことです。

したがって、Pinterestでは他のSNSと違い、画像単体ではなくサイト自体をブックマークしていて、画像自体はサムネイルのようなものと言った捉え方もあるようです。

画像検索に特化した視覚的プラットフォーム

Pinterestは、画像を中心にしたデータの送受信を基本コンセプトにしていて、ユーザーが目的の画像を探しやすいようにさまざまなツールが実装されています

中でも、アイテムタグピンは、企業の宣伝ツールとしても優秀で、画像内の複数のアイテムを白いドットで示すことで、ユーザーが必要としている情報を提供できます。

例えば、料理の画像であれば、タップすることで成分やアレルギー食品、栄養素といったデータの表示や、ファッションコーデであれば、原材料や類似品なども表示できるのです。

また、ズームイン検索も便利です。

画像の一部分をフォーカスし、対象部分と類似した画像を自動で集めてくれるものです。アイテムに寄っては、かなり精度が高いため、情報収集にかかる手間が大幅に削減されます。

同じような機能にLens機能があります。こちらは、画像の一部ではなくメインに映っているものと類似した情報を収集してくれるのです。

たとえば、同じナポリタンでも「目玉焼きの乗ったナポリタンを食べたい」と思った時、カメラロールの中に同様の画像があるか、レシピ本でもいいのでPinterestのカメラ機能を使って撮影できる状況にあれば、ウェブ上の画像の中から目玉焼きの乗ったナポリタンを探してくれるのです。

Pinterestでは、テキストでは言い表すことが難しいテーマでも、写真に撮ることさえできれば探してもらえる可能性があるのです。

Pinterestで広告配信はできる?

Pinterestで広告配信できるか気になる女性

Pinterestには、あらかじめ一般ユーザーとビジネスユーザーの区分があり、ビジネスユーザーでは広告配信に便利な機能が追加されています。

Pinterestの広告には、プロモートピンとプロモートビデオの2つが用意されていまが、実装されているのはアメリカやイギリスと言った海外だけで、日本国内では利用できません。

2019年時点では、広告と言っても宣伝告知、サイト誘導と言った使い方がメインになります。

プロモートピン

ホームフィードに動画が配信される広告で、ユーザーが操作しなければ再生されることはありません。広告動画は、通常プレビュー画像のみが表示されていて、ユーザーがスクロールすることで再生がスタートします。

2019年時点のYouTubeのスマートフォンアプリの動画表示方法と似ていますが、サムネイルをクリックすることで広告主のサイトへ直接ジャンプします。サムネイルの下には、関連するアイテムピンを設置することも可能です。

プロモートビデオ

検索サイトにおけるリスティング広告と似たようなシステムで、広告料を支払うことでユーザーから目視されやすい位置にピンを表示することができます。

表示順は入札方式で、2019年時点ではセカンドプライスオークションが採用されています。

企業の宣伝活動に使えるPinterestの機能

Pinterestを活用する企業のマーケティングメンバー

積極的な広告活動はできなくても、Pinterestを企業の宣伝に利用することは可能です。

Pinterestは、画像に特化しているため、テキストよりも視覚的にユーザーに訴求することが可能です。不要なテキストは、用意されたさまざまなピンで隠せますし、さらに詳しい情報をユーザーに届けることもできます。

Pinterestのビジネスユーザーオプションには、通常のピン、リピン以外にも有用なアイテムが用意されています。

リーディングピン

必要最小限のデータを付加できるピンです。ユーザーが画像に興味を持ってピンした場合、見出し、著者名、記事の内容についての説明などが表示されます。

プロダクトピン

買い物に便利なピンです。プロダクトピンを設定すると、商品の価格がリアルタイムで表示されるほか、在庫状況や購入先についての詳細なデータも添付することが可能です。

レシピピン

料理の画像やレシピ画像に効果的なピンです。レシピピンを設定することで、調理時間を始め、具材、分量といった料理に必要な情報を掲載することが可能です。

アプリピン

スマートフォンなどのアプリを簡単にインストールできるピンです。興味のあるアプリを見つけた時、いちいちブラウザを閉じること無くPinterestのホーム画面上でダウンロードすることが可能です。2019年5月現在、この機能はiOSのみで利用できるため、Androidでは導入できません。

プレイスピン

画像に位置情報を追加できるピンです。添付できる情報は、マップ表示のほか、住所や電話番号といったアドレス関連が含まれます。

アナリティクス

Pinterestに実装されているアナリティクスでは、登録してあるサイトとピンされた画像についてのさまざまな情報を見ることができます。

画像がピン、リピンされた回数、ピン、リピンした人数、の他にも、ピンされた画像がどのくらい閲覧されているのかと言った数値も確認できます。

また、Googleアナリティクスで言うCTRも確認できます。Pinterestアナリティクスでは、Clicksが画像をクリックされた回数、Visitorsが訪問したユーザー数です。

細かく分析することで、ユーザーが好む画像の傾向の分析や、欲しい情報を洗い出すことができます。

ピンの解釈方法で企業展開も変わる

Pinterestにおける画像の共有は、『保存』ではなく『ウェブサイトのブックマーク』に該当します。そのため、厳密に言えば画像の無断使用には当たりません。

ですが、企業によってはユーザーに誤解を与えないようピンに対して独自の解釈をして運用しているようです。コンプライアンスに充填を置いている企業の中には、自社のオリジナルコンテンツしかピンしないといったルールを採用しているところもあります。

企業のPinterest活用事例を紹介

具体的な宣伝ツールが使えない状況であっても、すでに宣伝媒体としてPinterestを利用している国内企業が多く存在します。

楽天

rakuten_samplePinterest

早くからPinterestの可能性に着目している企業で、Pinterest,Incにも投資しています。

楽天市場を始めとして、楽天トラベル、楽天レシピの画像にPin Itボタンが設置されていてユーザーが簡単に画像をボードにピンできるようになっています。

UNIQLO

UNIQLO-samplePinterest

売上高6,000億円を超える国内最大手のアパレルブランドです。数々のオリジナルヒット商品を生み出し、海外出店も積極的に行っています。Pinterestの機能を最大限に利用した、カラフルなページが特徴です。

ローソン

lawson-samplePinterest

国内コンビニエンスストア大手のローソンでもPinterestが採用されています。人気の定番商品から季節商品、新商品などそれぞれにボードを作りユーザーを飽きさせない工夫がされています。

ネスレ日本

nestle-samplePinterest

ソリュブルコーヒーで有名なネスレでは、商品の紹介だけでなく、自社製品を使用したオリジナルレシピなども公開されています。画像はどれも美しく、レシピ画像、イメージ画像ともにピンされやすい仕上がりです。

おわりに

Pinterestに使う画像

Pinterestは、世界中の企業が高い宣伝効果を体感している新しいプラットフォームです。

残念ながら日本国内では、本格的な広告利用はできませんが、海外の実績を考えると近い将来実装されることは間違いありません。

Pinterestは、ほかのSNSと比べても男女比、対象年齢と言った部分で違いがあるため、企業によっては大きな効果を生む可能性があります。

現在のPinterestの機能でも、十分に企業宣伝に利用できることからも、早めにユーザーを獲得しておくことは、本格的に広告機能が導入された時に大きなアドバンテージを得ることが可能です。

Pinterestのビジネスユーザーには、高機能のアナリティクスも導入されていますから、適切なボードの構築も難しくありません。積極的に利用しすることで、潜在的ユーザーを獲得することが可能なのです。

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