ミラーサイトのイメージ

ミラーサイトとは?SEOへの影響や起こり得る問題、対処方法まとめ

ミラーサイトのイメージ

SEOを行う際に、注意すべき存在にミラーサイトがあります。ミラーサイトがあると、検索順位に影響が出るだけでなく、リンクを貼られているだけでも自社サイトの評価が下がる場合があります。

本記事では、ミラーサイトについての詳細と、SEOへの影響や起こり得る問題、対処方法を解説します。

ミラーサイトとは

ミラー

元になるWebサイトと、全く同じ内容を持つサイトをミラーサイトと呼びます。

判断基準は「全く同じ内容を持つ」という点で、サイト全体だけでなく、ページの一部分が全く同じ場合も検索エンジンにはミラーサイトと見なされます。

ミラーサイトは、サイト全体やコンテンツの一部が、鏡に映したようにそっくりに見えることが名前の由来で、基本的に、元となるサイトの内容をコピーして作られます。こうして作られることから、コピーサイトと呼ぶ場合もあります。

ミラーサイトの種類

ミラーサイトとして作られたWebサイト

ミラーサイトには、サイト管理者自身によるものと、第三者によるものがあります。

サイト管理者自身によるミラーサイト

サイト管理者自身によるミラーサイトは、主にサーバーの負荷を軽減する目的で作られます。

例えば、アクセスが急激に増えることが予想される場合、あらかじめ同じ内容のサイトをもう1つ作っておけば、アクセスを分散することができ、アクセス集中によるサーバーダウンなどのトラブルを防ぎやすくなります。

多くのユーザーがストレスなくサイトを見られるようになることから、ユーザーのために作るミラーサイトとも言えます。

第三者によるミラーサイト

第三者が作るミラーサイトは、ユーザーのためではなく、第三者の利益のために作られます。

元になるサイトの内容をコピーして作るだけなので、誰でもすぐにサイトを作ることができ、量産も容易です。Googleが対策を行うまでは、こうしたミラーサイトが検索上位に多く表示されていたこともあり、SEO効果があるとして次から次へとミラーサイトが作られました。

それを改善するためにGoogleが行ったのが、「パンダアップデート」と呼ばれる検索アルゴリズムの大規模なアップデートです。海外では2011年2月から導入が始まり、日本では2012年7月に適用となりました

このアップデートから、Googleはサイトの品質を重視して検索順位を決定するようになり、ミラーサイトは、オリジナリティのない低品質なサイトであり、SEO的に評価しないどころか、むしろマイナスという位置づけになりました。最初のパンダアップデート以降も、Googleのミラーサイトに対しての考えは一貫しています。

フィッシングサイト

通販サイトなどとそっくりのサイトを作って、個人情報を抜き取ったり、偽の口座に振込ませたりするサイトもミラーサイトと呼ばれます。フィッシングサイトをはじめとする詐欺サイトもこの類で、ユーザーから情報や金銭を盗み取ることを目的に作られます。

ミラーサイトが作られる理由とは

ミラーサイトを不思議に思う男性

ミラーサイトには、意図して作られるものとそうでないものがあります。

サーバーの負荷を軽減するために作るミラーサイト

先の項目で紹介した、サイト管理者自身がサーバーの負荷を軽くするために作るミラーサイトです。

本家のサイトと同じ内容のものを、URLを変えてもう1つ作るのが基本で、アクセスを分散させて、サーバーダウンや処理速度の低下を防ぐ目的があります。また、非常時に備えて、総務省が自治体にミラーサイトの構築を推奨している例もあります。

参照:http://www.soumu.go.jp/main_content/000173744.pdf

ただ、こうした意図を持って作られたミラーサイトも、Googleのパンダアップデート以降は、検索エンジンに「全く同じ内容を持つサイト」と見なされるため、SEOの観点では厳しい状況になっています。

意図せずにミラーサイトを作ってしまうケース

サイト管理者自身が、知らないうちにミラーサイトを作ってしまう場合もあります。

例えば、複数の店舗を持つ会社が、店舗ごとのサイトを作る際に、内容をコピーして制作してしまうようなケースです。この場合、所在地や店名などに違いがあっても、サイト内に内容が全く同じ部分があることから、検索エンジンはミラーサイトと判断します。

こうした事態を防ぐためには、たとえ事業内容が同じでも店舗ごとのサイトを作る以上、それぞれが独立したサイトと考えて、各サイトで内容をオリジナルにする必要があります。

あるいは、店舗ごとにサイトを作るのではなく、会社のサイト内に店舗用ページを作るという方法でも対策できます。

設定ミスでミラーサイトができてしまうケース

サーバーの移転や、サイトのURLの変更をする際に、ミラーサイトができてしまうケースもあります。こうした処理を行う時は、リダイレクトなどの設定を適切に行わないと、Web上に同じ内容のサイトが複数存在する状況になることがあります。

この場合も、検索エンジンは設定のミスとは見なさずに、ミラーサイトがあると判断しますので注意が必要です。

第三者によるもの(SEO目的)

第三者によるミラーサイトは、何らかの利益を得る意図で制作されています。

Googleのパンダアップデート以前に多く見られたのが、SEO目的で作られたミラーサイトです。

先に述べたように、パンダアップデートの導入前は、ミラーサイトが多く上位表示されていたことから、アクセス数のアップやそれに伴う広告収入を期待して、数多くのミラーサイトが作られました。

パンダアップデートの導入以降は、ミラーサイトはマイナス評価となり、インデックスから除外されたりするなどの処理も行われるようになりました。

第三者によるもの(ユーザーをだます目的)

本物のサイトと思わせて、ユーザーをだますことを目的としたミラーサイトもあります。偽サイトやフィッシングサイト、詐欺サイトなどと呼ばれるもので、ユーザーをだまして個人情報や金銭などを盗み取ることために作られます。

偽メールからユーザーを誘導するなど、検索エンジンに頼らない方法でアクセスを得ようとします。この類のミラーサイトは、内容だけでなく、URLもそっくりな場合があるので注意が必要です。

ミラーサイトのSEOへの影響や問題

ミラーサイトのSEOへの影響

Googleは、良質でオリジナリティのあるサイトを高く評価します。そのため、Googleはミラーサイトに対して非常に厳しい評価をしており、SEOに与える影響も大きくなっています。

自社サイトのミラーサイトが存在する場合

自社サイトのミラーサイトが第三者によって作られた場合、Googleに「ウェブ上に同じ内容のサイトが複数存在する」と見なされて、検索順位が大きく下がる場合があります。

これは管理者自身が知らないうちにミラーサイトを作ってしまったケースでも同様です。

ミラーサイトからリンクをされている場合

Googleは被リンクの質についても重視しており、バックリンクの否認という項目では、品質に問題のあるサイトからのリンクは、可能な限り削除することを推奨しています。

これはミラーサイトからリンクを貼られていると、自社サイトの評価が下がる可能性があることを示唆しています。

そのため、SEOの観点では、サイト管理者は次の点に注意する必要があります

  • サイト管理者自身でミラーサイトを作っていないか
  • 自社サイトのミラーサイトが、第三者によって作られていないか
  • ミラーサイトからリンクを貼られていないか

特に第三者によって作られたミラーサイトの存在や、自社サイトへのリンクは気づきにくい点なので、定期的に確認をして発見を早めるようにします。

ミラーサイトがもたらす問題点

Googleは、ミラーサイトを検索に悪影響を与えるものと考えています。ここで問題となるのが、第三者によって自社サイトのミラーサイトが作られた場合です。

Googleは、同じ内容のサイトが複数ある場合は、検索結果には1つのサイトしか表示されないように調整しています。つまり、自社サイトのミラーサイトが存在すると、検索にミラーサイトが表示されて、自社サイトが検索から除外される事態も起こりうるということです。そのため、自社サイトのミラーサイトを発見した場合は、早急に処理を行う必要があります。

また、Googleのパンダアップデート以降は、ミラーサイトが一律でマイナス評価になったため、サイト管理者自身がサーバーの負荷を軽減するために作るミラーサイトが作りにくくなったという問題もあります。

こうしたミラーサイトを作る場合は、noindexの処理などを行って検索エンジンにインデックスされないように対策する必要があります。

ミラーサイトの見つけ方

ミラーサイトを探す男性

コピーコンテンツチェックツールを使う

ミラーサイトは、基本的にサイトの内容をそのままコピーして作られているので、「CopyContentDetector」などのコピーコンテンツチェックツールで見つけることができます。

コピーコンテンツチェックツールに、自社サイトで使っている文章を入れると、コピーして作られている可能性があるサイトが表示されます。

コピーコンテンツチェックツールでミラーサイトを探す時は、急に検索順位が下がったページ(同じ内容のページが作られている可能性があります)を中心に、複数のページでチェックするとより確実です。

検索エンジンを使う

自社サイトで使っている文章を、検索エンジンで検索してもミラーサイトを探すことができます。

通常の検索と同じように、検索窓に自社サイトで使っている文章を入れて検索します。文章は短いものよりも、100文字前後の長さがあると、検索精度が上がりやすくなります。

文章が一致するサイトがあれば、検索結果に表示されます。ただ、この方法は、文中に記号やスペースが入っていると正しく認識されない場合があるため、コピーコンテンツチェックツールと合わせて活用するのがおすすめです。

また、自社サイトに掲載している記事のタイトルで検索してみるのも有効です。ミラーサイトは、基本的に元になるサイトの内容をコピーして作られているので、タイトルもそのまま使っている可能性があります。

検索エンジンによっては、同じ内容を持つサイトが複数ある場合、検索結果に1つしか表示されないように調整しているものもありますので、複数の検索エンジンで行うとより探しやすくなります。

被リンクからチェックする

Google Search Consoleや、被リンクチェックツールを使って被リンクをチェックすると、ミラーサイトを発見できる場合があります。

特に見たことのないURLのサイトから数多くリンクされている時は、ミラーサイトから行われている可能性があります。

注意点としては、見知らぬサイトに不用意にアクセスしないこと。ウイルスやフィッシング被害に合うことがありますので、ブラウザからリンク先の内容を見られる「SecURL」を使うと、安全に確かめることができます。

ミラーサイトの対処方法

ミラーサイトの削除申請イメージ

さて、万が一自社サイトのミラーサイトを発見したらどう対処したらよいでしょうか。その方法をご紹介します。

Googleに削除申請を出す

自社サイトのミラーサイトを見つけた場合は、Googleに削除申請を出します。

GoogleはWebサイトの著作権について、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に準じています。

デジタルミレニアム著作権法(The Digital Millennium Copyright Act)は、デジタルコンテンツの著作権について定められた米国の法律で、DMCAとも呼ばれるもので、Googleはこの法律に基づいて、問題となるサイトの除外やアクセスを無効にするなど、適切な措置を行います。

削除の申請は、Googleの「法的な削除リクエスト」に従って行います。また、Google Search Consoleにログインしていれば「著作権侵害による削除」からも削除の申請を行うことができます。

ミラーサイトからのリンクを否認する

ミラーサイトからのリンクは、自社サイトの評価を下げる可能性がありますので、見つけ次第、早急に対応する必要があります。

ミラーサイトからのリンクを削除する時は、Google Search Consoleの「バックリンクを否認する」から、リンクを否認できます。

ミラーサイトに対しての予防策

検索エンジンに後からできたミラーサイトが、本家のサイトとして扱われないように、予防策も講じておくと安心です。

新規のコンテンツを公開した時は、早い段階でGoogle Search Consoleに登録して、クローラーの巡回を促すようにします。インデックス登録が早まり、Googleにオリジナル記事と認識されやすくなります。

おわりに

鏡を見る猫

ミラーサイトの存在は、SEOに悪影響を与えます。まずはサイトの管理者自身が、意図せずにミラーサイトを作ってしまっていないかを確認してみましょう。

また、サーバーの負荷軽減のためにミラーサイトを作る場合は、必ずnoindexなどの処理を行ってインデックスに登録されないようにします。

第三者によるミラーサイトは注意が必要で、知らないうちに自社サイトのミラーサイトが作られている場合があります。コピーコンテンツチェックツールなどを活用して定期的にチェックし、見つけ次第、対策を講じるようにしましょう。

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