エンゲージメントが重要?Facebookやインスタ、Twitterにおける計算方法や指標とは
宣伝のためにSNSを運用している担当者にとって、エンゲージメントを意識することは重要です。エンゲージメントはユーザーからの反応やコメントのことを指します。
投稿を見てくれる人が多くてもエンゲージメントが低ければ、商品の購買につながりにくいデメリットがあるのです。エンゲージメントの重要性と各種SNSでの計算方法や指標を解説します。
目次
エンゲージメントとは
エンゲージメントはSNSが普及してから生まれたマーケティング指標です。直訳すると「契約」や「約束」といった意味がありますが、イメージとしてはフォロワーとのつながりが挙げられます。
従来では新聞やテレビといった一方通行のメディアしかなく、ユーザーの反応を調べることはできませんでした。フィードバックされないから手探りでマーケティングするしかなかったのです。
今ではSNSでの投稿に対してコメントやいいねを付けられるようになり、ユーザーの反応を分析することが可能となりました。ユーザーのアクションが多い投稿ほど、エンゲージメントが高いといえます。
しかし不祥事によってエンゲージメントが高くなる場合もあるので、必ずしもエンゲージメントが高ければ良いわけではありません。ですが質の良いエンゲージメントを獲得できれば広告としての価値が上がると言えるでしょう。
エンゲージメント率とは
SNSでの投稿に対して、どれくらいのユーザーが反応したか割合を示す値がエンゲージメント率です。エンゲージメント率が高ければ、投稿に対して興味があるユーザーが多いことが分かります。
商品の告知に対してリツイートをする人もいれば、キャンペーンに対していいねを押す人もいるはずです。エンゲージメント率が高いほど、フォロワーが企業や商品に対して支持しているという指標になるのです。
エンゲージメント率が重要な理由
ユーザーからの反応を分析できるエンゲージメント率は、SNSマーケティングにおいて重要となります。主な理由は次の3つです。
- 見る人が多くても商品が売れるとは限らない
- エンゲージメント率が低い場合は見直しが必要
- エンゲージメント率が高ければ資産になる
なぜエンゲージメント率が重要なのか、それぞれの理由を詳しく解説します。
見る人が多くても商品が売れるとは限らない
今では影響力をもつ企業やインフルエンサーがいて、彼らの投稿を見る人たちは何万人もいます。認知度を増やすだけであればインフルエンサーに頼んで宣伝するだけでも十分です。
フォロワーが多ければ多くの人に企業や商品を宣伝できますが、商品を購入するとは限りません。有名な人とは距離感を感じるユーザーも多く、リアクションが薄い場合もあります。
逆にフォロワーが少ないけどエンゲージメント率が高いSNSアカウントも存在します。リアクションしてくれるフォロワーが多ければ興味を持ってもらいやすく、商品の購買にもつながりやすくなるるのです。
このように、より多くのユーザーに投稿を見てもらうだけでは、ユーザーが興味を持つ可能性は低いのです。PRを見たユーザーがどれくらい反応したか、エンゲージメント率を分析することが重要です。
エンゲージメント率が低い場合は見直しが必要
企業のSNSアカウントを運営していると、エンゲージメント率が悪い場合があります。フォロワーが増えても投稿への反応が悪くて宣伝効果が低いこともあるのです。エンゲージメント率が低いのは発信するコンテンツがユーザーニーズに合ってなく、興味や関心が異なるケースがあります。ユーザーへの対応やコミュニケーションが疎かになっていることもあるはず。
ターゲットに商品を知ってもらい購入してもらうには、運用方針を見直してコンテンツを改善することが重要です。運用を始めてから適切にアプローチできているかフォロワーを分析しましょう。
適切なコンテンツをフォロワーに発信することで、エンゲージメント率が向上して親しみやすくなります。反応してくれるフォロワーが商品を購入するケースも増えていくものです。
エンゲージメント率が高ければ資産になる
投稿に反応してくれるフォロワーが多いSNSアカウントは、企業にとって資産になります。SNSの運用を続けていれば低予算で商品を宣伝し続けることができ、多額の宣伝費をカットできるのも魅力。興味を持ってくれるフォロワーを持つSNSアカウントはマーケティングに役に立ちます。
ゼロからスタートする場合は多少時間がかかるでしょうが、フォロワーを抱えれば認知度の向上や商品の宣伝にメリットもあるのです。
Facebookにおけるエンゲージメント率について
実名で利用するSNSとして有名なのがFacebookです。Facebookではエンゲージメント率を以下の計算方法で分析できます。
エンゲージメント率 =(投稿に対して「いいね!」「コメント」「シェア」「クリック」した人の人数)÷ 投稿を見た人の数 × 100(%)
Facebookでのエンゲージメント率は、アカウントのインサイトにて投稿のエンゲージメントをアクセスすることで数値を確認できます。投稿ごとのエンゲージメント内容を見ることも可能です。また、Facebookの「投稿に対して「いいね!」「コメント」「シェア」「クリック」した人の人数」というのはユニークの数となります。
投稿とペルソナがマッチしていることをしっかり確認し、ユーザーが興味を持ってくれるような投稿を考えていきましょう。動画などを活用するのもおすすめです。
Instagramにおけるエンゲージメント率について
写真を共有して楽しむSNSとして有名なInstagramはFacebookと似たような計算方法でエンゲージメント率を計れます。実際の計算式は以下の通りです。
エンゲージメント率 = (「いいね!」「コメント」「投稿の保存」といったエンゲージメントの数)÷ フォロワー × 100(%)
実際にInstagramでエンゲージメント率を確認するには、アカウントのアナリティクスを見ることが必要です。投稿ごとのエンゲージメントを確認して、フォロワーで割りましょう。
InstagramはFacebookと似たような仕組みで投稿が表示され、ユーザーが興味を持つような投稿がタイムラインに現れる傾向です。投稿頻度や発信するコンテンツに注意しましょう。
Twitterにおけるエンゲージメント率について
匿名で気軽に利用できるSNSとして有名なのがTwitterです。TwitterではFacebookやInstagaramとはちがい、タイムラインにツイートがリアルタイムで流れることが特徴。
Twitterのエンゲージメント率を計算するには以下の方法で求めます。
エンゲージメント率 = (「クリック」「RT」「いいね!」「フォロー」「返信」などの総数) ÷ インプレッション × 100(%)
実際にTwitterのエンゲージメント率を確認するには、アカウントからアナリティクスを開くことが必要です。ツイートアクティビティを見ることで投稿ごとのエンゲージメント率が分かります。
Twitterでは投稿が流れてしまうため、多くの人がTwitterを見る時間帯に投稿することが重要。朝や夜といった時間帯にコンテンツを発信して、1日に1回はツイートすることをおすすめします。
Twitter運用の詳しいコツはこちらをご確認ください。
おわりに
いかがでしょうか?
エンゲージメントはSNSでのリアクションを示すものであり、エンゲージメント率が高いほど商品の購買につながります。見てくれる人が多くても、関心を得られなければ意味が無いのです。
企業でSNSアカウントを運用するときは、エンゲージメント率を意識していくとよいでしょう。